研究室概要

「レーダー大気圏科学」は、最先端のレーダー・リモートセンシング・テクノロジーを開発・駆使することによって、 地球環境に直結する大気圏の未知の解明に挑むという、 15年前に当研究室創設によって誕生した新しい学問分野です。 当研究室は日本におけるこの分野の中核として、研究所内の津田研究室との密接な連携のもとに、国内のみならず世界の研究者との協同研究を推進しています。

MUレーダー 最新の電子制御を用いた世界最大級のVHFレーダーである「 MUレーダー」(全国共同利用施設、滋賀県信楽町、宇治から車で50分)の他、 「アイオノゾンデ」(HF帯レーダー)、 「電離圏観測専用可搬型VHFレーダー」、 「境界層レーダー」( L帯/S帯)、 「ミリ波気象ドップラーレーダー」( Ka帯)、 「2周波共用型気象レーダー」(C/Ku帯)、 「ラジオゾンデ」(気球観測設備)、 「静止気象衛星(GMS)受画装置」、 「地上気象観測設備」、 などの設備を有しています。


EAR 京都大学生存圏研究所(旧・宙空電波科学研究センター)とインドネシア航空宇宙庁(LAPAN)の協力により、2001年3月に、インドネシア共和国西スマトラ州の赤道上に大型の大気観測用ドップラーレーダー「赤道大気レーダー(Equatorial Atmosphere Radar ;EAR)」を完成させました。EARを用いた赤道大気の長期連続観測によって、大気波動と大気循環の関連を明らかにしています。


最先端のレーダー工学(大気レーダー技術の基礎研究; 観測ソフトウェアの開発; 新レーダーシステムの開発)ならびに大気物理学(大気ダイナミクス; リモートセンシングデータ解析; 大気環境のモデリング)を組み合わせて、 特に人間生活を左右する下層大気中の風・雨・雷・霧・雲、大気汚染物質の拡散、 無線通信に影響する超高層大気中の電離圏擾乱などを対象とした新しいリモートセンシング技術を開発し、それを実際に用いた地球環境システム維持機構の解明を推進しています。